つぶやき~壊れているモノ~今までそれが当たり前だと思っていたもの。 大切な意味での空気や水のような、自分とっては在ることが当然だった。 失いかけて初めてその存在の大きさに気づく。 そして、失って初めて心にぽっかりと空いた穴に苦しむんだ・・・ いつの間にか「特別」なモノになっていたことに気付いて、自分もそうありたいと願ってしまった。 そして、決してそうなりえないことに気付いた。 いや、自分はマイナス思考だから非現実的な望みを「諦めた」のだろう・・・ そんな自分に対して嫌悪感を抱いてしまう。 それはきっと人間に、呼吸をするのが嫌いなのかと訊いているようなものだろうけど・・・ 空元気を振舞える自信もないし、自暴自棄になっているのもたしか。 自分がいると邪魔じゃないかと感じる。 人に傷つけられるのは楽だけど、自分で自分や人を傷つけること怖いんだろうな・・・ 今は何をしてもうまくいかない気さえする。 それなのに、自分で幕を下ろす事ができず、ただ答えから逃げることしか出来なかった。 急に反転した世界に戸惑い、今の自分はきっと壊れているんだと思った。 誰だって、自分が自分でなくなるのには耐えられない。 だから、今の自分は昔の「殻に閉じこもった自分」に戻ろうとしているのだと分かっている。 けれど、暖かさを知ってしまった以上、もう寒いところには戻れない。 いっそ閉じこもったままであればよかったと、そう考えることさえある。 それなら一欠片の希望に縋ることもなかった。 後悔はしていないはずなのに、どうしてもそう考えてしまう。 今の状況を続ければ何が失われるのかもよく判っている。 その願いはただの欲望。 頭を振って否定する。 この道に、幸福な出口などないと。 その、判りきった答えから目を背ける。 それなのに、できない。 もう失うのはイヤだ。 もう一人になるのはイヤだ。 温かさを知ったから、寒いのはもう怖いんだ・・・ なのに、言いたい事も言えない自分。 ただ、焦りだけが募っていく。 そして、空回りして誰からも距離を置かざるをえなくなる。 過去に縋る弱い自分だから・・・ きっと自分は壊れたんだろう。 叶うはずもない夢を見なければ、きっとここまで苦しむこともなかったのだろう。 けれど、時間が経てばきっと、夢から醒める事が出来る・・・ 楽になれると、そう潰れかけている自分に言い聞かせる。 そんな楽観的なのか悲観的なのか、よくわからない自分に今は苦笑するしかない。 ジャンル別一覧
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